SOTOのOD缶シングルバーナー、ウインドマスター SOD-310とアミカス SOD-320。どっちを選べばいいのか迷っている人向けに、メーカーが公表しているスペックだけを並べて整理した記事です。最初にお断りしておくと、この記事はぼくが実際に両機を使い比べたレビューではなく、公開されている仕様を調べて突き合わせた調査記事です。使用感・冬の実力・湯沸かしの速さといった"使ってみないと分からない話"は、ここでは断定しません。
結論: 公表寸法で見れば収納サイズはSOD-320が3辺すべて小さく、記載された構成の重量ではSOD-310(バーナー+3本ゴトク67g)が軽い、という限定的な比較になります。
この記事で分かること・分からないこと
最初に調査範囲をはっきりさせておきます。扱うのはSOTO公式サイトに載っている両機の仕様値と、2026年7月30日付の生産終了告知だけです。
分かること:
- SOD-310とSOD-320の公表スペック(寸法・重量・発熱量など)の違い
- SOD-310が生産終了になった事実
分からない(この記事では断定しない)こと:
- 冬の低温下での実力、耐風性、安定性
- 湯沸かしの速さ、実環境での燃費
- どちらが「買い」かという価格・在庫・コスパ上の優劣
これらは公表条件の外にある話なので、推測で埋めることはしません。シングルバーナー全体の選び方を広く見たい人は、シングルバーナーおすすめ11選【2026年】もあわせてどうぞ。
SOD-310は生産終了になっている
まず知っておいてほしい事実があります。SOTOは2026年7月30日に、一部製品の生産終了を告知しました。その対象にウインドマスター SOD-310が含まれています。
告知文には「いずれも在庫がなくなり次第、販売終了」とあり、SOD-310の後継機種はSOD-311GSと記載されています(出典: SOTO生産終了のお知らせ)。
この記事で比較するのはあくまでSOD-310とSOD-320です。後継のSOD-311GSの仕様はここでは扱いません。SOD-310を検討している場合は、流通在庫を扱う販売店で最新の取り扱い状況を確認してください。
スペック比較表(公表値・測定条件に注意)
下の表はSOTO公式の公表値です。発熱量と使用時間には測定条件が付いているので、表のあとで必ず読んでください。
商品ごとに仕様と購入先を確認できます。参考価格と販売店の現在価格は異なる場合があります。
SOTO
SOTO ウインドマスター SOD-310
参考価格 ¥9,350
- 重量
- 60g (ゴトクを外した状態) 67g(バーナー+3本ゴトク) 7g(3本ゴトクのみ)
- 材質
- バーナー/ゴトク/器具栓つまみ:ステンレス 点火スイッチ:樹脂
- 付属品
- 3本ゴトク、専用収納ケース 【4本ゴトク・ボンベ別売】
その他の仕様を見る
- 生産国
- 日本
- 耐荷重
- 3本ゴトクの場合・・・5kg 4本ゴトクの場合・・・5kg
- 使用燃料
- SOTO製品専用容器(OD缶タイプ)
- 点火方式
- 圧電点火方式
- 発熱量 ※1
- 3.3kW(2,800kcal/h)(SOD-725T 使用時)
- 製品サイズ
- 幅90×奥行117×高さ100mm(使用時) 幅47×奥行51×高さ88mm(収納時) 幅90×奥行117×高さ100mm(バーナー+ゴトク使用時 ※3) 幅94×奥行10×高さ35mm(ゴトクのみ収納時)
- 使用時間 ※2
- 約1.5時間(SOD-725T 1本使用時)
SOTO
SOTO アミカス SOD-320 シングルバーナー
参考価格 ¥6,270
- 重量
- 81g(本体のみ)
- 材質
- バーナー/器具栓つまみ:ステンレス 点火スイッチ:樹脂
- 付属品
- 専用収納ポーチ
その他の仕様を見る
- 生産国
- 日本
- 耐荷重
- 5kg
- 使用燃料
- SOTO製品専用容器(OD缶タイプ)
- 点火方式
- 圧電点火方式
- 発熱量 ※1
- 3.0kW(2,600kcal/h)(SOD-725T使用時)
- 製品サイズ
- 幅76×奥行100×高さ86mm (使用時・本体のみ) 幅40×奥行 43×高さ75mm (収納時)
- 使用時間 ※2
- 約1.5時間(SOD-725Tを1本使用時)
| 比較項目 | SOTO ウインドマスター SOD-310 | SOTO アミカス SOD-320 シングルバーナー |
|---|---|---|
| 参考価格 | ¥9,350 | ¥6,270 |
| 重量 | 60g (ゴトクを外した状態) 67g(バーナー+3本ゴトク) 7g(3本ゴトクのみ) | 81g(本体のみ) |
| 材質 | バーナー/ゴトク/器具栓つまみ:ステンレス 点火スイッチ:樹脂 | バーナー/器具栓つまみ:ステンレス 点火スイッチ:樹脂 |
| 付属品 | 3本ゴトク、専用収納ケース 【4本ゴトク・ボンベ別売】 | 専用収納ポーチ |
| 生産国 | 日本 | 日本 |
| 耐荷重 | 3本ゴトクの場合・・・5kg 4本ゴトクの場合・・・5kg | 5kg |
| 使用燃料 | SOTO製品専用容器(OD缶タイプ) | SOTO製品専用容器(OD缶タイプ) |
| 点火方式 | 圧電点火方式 | 圧電点火方式 |
| 発熱量 ※1 | 3.3kW(2,800kcal/h)(SOD-725T 使用時) | 3.0kW(2,600kcal/h)(SOD-725T使用時) |
| 製品サイズ | 幅90×奥行117×高さ100mm(使用時) 幅47×奥行51×高さ88mm(収納時) 幅90×奥行117×高さ100mm(バーナー+ゴトク使用時 ※3) 幅94×奥行10×高さ35mm(ゴトクのみ収納時) | 幅76×奥行100×高さ86mm (使用時・本体のみ) 幅40×奥行 43×高さ75mm (収納時) |
| 使用時間 ※2 | 約1.5時間(SOD-725T 1本使用時) | 約1.5時間(SOD-725Tを1本使用時) |
| 販売店 |
重要な前提として、発熱量「SOD-310 = 3.3kW(2,800kcal/h)」「SOD-320 = 3.0kW(2,600kcal/h)」は、どちらも気温25℃・無風状態で、指定のSOD-725T使用時の公表値です。使用時間「約1.5時間(SOD-725T 1本使用時)」も、気温25℃・無風での燃焼データから算出されたものです。
つまりこの数字は「25℃・無風」という条件のもとでの値であって、冬場や風のある屋外でそのまま成り立つ保証はありません。数字が大きいほうが冬に強い、とはこの表からは言えないんです。
重量は「どの構成で測った数字か」が違う
ここが一番ややこしいポイントです。両機の重量は、そのまま比べると誤解します。
- SOD-310: 60g(ゴトクを外した状態)/ 67g(バーナー+3本ゴトク)/ 7g(3本ゴトクのみ)
- SOD-320: 81g(本体のみ)
SOD-320の81gは「本体のみ」の値です。これと比べるなら、SOD-310側も使用できる構成、つまりバーナー+3本ゴトクの67gを見るのが筋です。この構成どうしで並べると、SOD-310(67g)のほうがSOD-320(81g)より軽い、という比較になります。
注意してほしいのは、SOD-310の60gは「ゴトクを外した状態」の数字だということ。ゴトクなしでは調理に使えないので、この60gをSOD-320の本体81gと並べて「21g軽い」と語るのは構成がズレています。この記事ではその混同はしません。
収納サイズは3辺ともSOD-320が小さい
収納時の寸法は、公表値がシンプルに差を示しています。
- SOD-310: 幅47×奥行51×高さ88mm(収納時)
- SOD-320: 幅40×奥行43×高さ75mm(収納時)
幅・奥行・高さの3辺すべてでSOD-320が小さい数字です。カバンの隙間に押し込むようなパッキングを重視するなら、公表寸法の上ではSOD-320のほうがコンパクトということになります。
なお使用時のサイズは、SOD-310が幅90×奥行117×高さ100mm、SOD-320が幅76×奥行100×高さ86mm(本体のみ)です。ゴトクを広げた状態の大きさが、鍋のサイズとの相性に関わってきます。
測定条件と冬の性能について(未確認)
くどいようですが大事なので繰り返します。発熱量も使用時間も、**25℃・無風・指定ガス(SOD-725T)**という条件で算出された公表値です。
ぼくは両機を冬に使い比べていないので、低温下での火力の出方、風のある場所での燃え方、実環境での燃費については、この記事では判断しません。公表の使用時間が両機とも「約1.5時間」で同じだからといって、実際のフィールドで燃費が同等になるとも言い切れません。環境が変われば数字は動きます。
ここはメーカーの測定値(25℃・無風)と、当サイトで実測していないことを分けて読んでください。メーカーの測定値そのものを否定しているわけではなく、「その条件の外は未確認」というだけです。
測定方法も分けて読む必要があります。SOTOの注記では、発熱量は気温25℃・無風状態で点火後5分間の燃焼データから、使用時間は同じ気温・無風状態で点火後30分間の燃焼データから算出した値です。どちらもSOD-725T使用時の数値として示されています。「約1.5時間」という表示と、算出に用いた「点火後30分間」は異なる項目です。短い測定期間から算出した公表値を、当サイトが屋外で同じ時間だけ燃焼させて確認した結果として読むことはできません。
商品ページで数値を見比べるときは、型番だけでなく、使用したガスと注記まで一緒に確認してください。条件を書き落とすと、同じ単位の数字でも比較の前提が揃っているか判断できなくなります。ここで比較しているのは、メーカーが明示した条件付きの公表値です。実際に持ち出す日の気温や風に対する性能判断は、この比較とは分けて扱います。
燃料・付属品・点火方式・屋外専用
共通点と細かな違いも整理しておきます。
- 使用燃料: 両機ともSOTO製品専用容器(OD缶タイプ)。ボンベは別売です。
- 点火方式: 両機とも圧電点火方式です。これは点火の方式を示す事実であって、ライター不要・確実に着火・寒い手でも簡単、といった保証ではありません。
- 付属品: SOD-310は3本ゴトク+専用収納ケース(4本ゴトク・ボンベ別売)。SOD-320は専用収納ポーチです。
- 生産国: 両機とも日本。
- 使用上の注意: 両機とも屋外専用です。
付属品の構成が違うので、SOD-310の重量を語るときは「どのゴトクを含むか」を毎回確認する必要があります。
耐荷重は同じ5kg、でも安定性が同じとは言えない
耐荷重はSOD-310(3本ゴトク・4本ゴトクのいずれも5kg)、SOD-320(5kg)で、公表値は同じ5kgです。
ただし、耐荷重の数字が同じだからといって、鍋を載せたときの安定感やゴトク形状の使い勝手が同じになるわけではありません。ゴトクの本数・形・使用時のサイズが違うので、安定性については公表値から優劣を導けません。ここは使ってみないと分からない領域なので、断定を避けます。
この記事では判断できないこと
整理すると、以下は公表スペックだけでは結論を出せません。
- 冬季・低温下の火力や着火のしやすさ
- 風のある屋外での耐風性
- 湯沸かしの速さ
- 実環境での燃費
- 鍋を載せたときの安定性
- 価格・在庫を踏まえたコスパの優劣
これらを知りたい場合は、公表条件の外の話として、実機レビューや店頭での確認を別途あたってください。CB缶タイプとの比較軸が気になる人はSOTO ST-310 vs イワタニ ジュニアCBも参考になります。
購入前に確認してほしいこと
SOD-310は生産終了・在庫限りです。取り扱いの有無や状態は、時期や販売店によって変わります。価格・在庫・コスパの優劣をこの記事の結論にはしていません。購入先のページで最新の取り扱い状況を確認したうえで判断してください。
気になる方は各モールの商品ページをチェックしてみてください。
僕の整理(公表スペックの範囲で)
公表スペックの範囲だけで言えること:
- 収納サイズ: 3辺すべてSOD-320が小さい。
- 重量(記載された構成): バーナー+3本ゴトク67gのSOD-310が、本体81gのSOD-320より軽い。
- 発熱量・使用時間: 25℃・無風・SOD-725T使用時の公表値。冬や風下の優劣は導けない。
- SOD-310は生産終了・在庫限り(後継SOD-311GS)。
どっちが自分に合うかは、ここで出した公表値を手がかりに、使用シーンと流通状況を自分で確かめて決めてください。バーナー周りの道具をまとめて見たい人はクッカーセットおすすめ5選【2026年】もどうぞ。
FAQ
Q. SOD-310とSOD-320はどちらが軽いですか?
構成をそろえて比べる必要があります。SOD-320は本体のみ81g、SOD-310はバーナー+3本ゴトクで67gです。この記載された構成どうしではSOD-310のほうが軽い数字です。なおSOD-310の60gはゴトクを外した状態の値なので、本体81gのSOD-320と並べると構成がズレます。
Q. 収納時に小さいのはどちらですか?
公表寸法では、SOD-310が幅47×奥行51×高さ88mm、SOD-320が幅40×奥行43×高さ75mmです。幅・奥行・高さの3辺すべてでSOD-320のほうが小さい数字です。
Q. 発熱量が大きいSOD-310のほうが冬に強いですか?
発熱量はSOD-310が3.3kW、SOD-320が3.0kWですが、どちらも気温25℃・無風・指定ガスSOD-725T使用時の公表値です。この条件の外である冬季や風下での優劣は、公表値からは判断できません。この記事では実機での冬季比較はしていません。
Q. SOD-310はまだ買えますか?
SOTOは2026年7月30日にSOD-310の生産終了を告知しており、在庫がなくなり次第販売終了です。後継機種はSOD-311GSと記載されています。取り扱いの有無や状態は販売店・時期によって変わるため、購入先のページで最新状況を確認してください。
Q. 点火方式が圧電点火なら寒い日でも確実に着火しますか?
両機とも圧電点火方式ですが、これは点火の方式を示す事実です。ライター不要・確実な着火・寒い手でも簡単といった保証を意味するものではありません。実環境での着火のしやすさは公表スペックからは判断できません。

