寒い時期にCB缶バーナーを探していると、「冬でも使える?」「気温が下がっても火力は落ちない?」という疑問にぶつかります。先に正直なことを書いておきます。この記事は、ぼくが寒い環境でこの2台を実際に使い込んで検証した記事ではありません。メーカーが公表している仕様と測定条件を読み解いて整理した、公開仕様の調査記事です。

結論: SOTO ST-310の公表値には25℃・無風という条件があり、US-1900は燃料別に数値が示されています。今回確認した仕様欄では、冬の最低使用温度や寒冷時の実測火力は確認できていません。構成・サイズ・指定燃料で用途を絞り、購入先で最新の条件を確認するのが現実的です。

冬の性能を知りたくてここに来た人には物足りないかもしれません。でも、根拠のない「使える気温」を書くより、確認できる事実だけを並べたほうが選ぶ助けになると思っています。


冬にCB缶バーナーは何℃まで使える?

まず一番知りたいところから。ST-310とUS-1900について、今回参照した公式商品ページの仕様欄では「最低使用温度」や「寒冷時の実測火力」を確認できていません。

だから、この記事では「◯℃まで使えます」とは書けません。書いてしまったら、それは根拠のない創作になります。

CB缶(カセットガス)は気温が下がると性能の出方が変わる燃料形式ですが、ST-310とUS-1900それぞれが寒冷時にどう振る舞うかを示す今回の参照資料では確認できていないため、ここで推測で埋めることはしません。知りたい場合は、メーカーの製品ページや取扱説明書、販売ページの最新情報を確認してください。

なお、両機種とも屋外専用です。テント内や車内での使用はできません。寒いからといって囲いの中や室内で使うことは想定されていないので、ここは絶対に守ってほしいところです。


ST-310についてメーカーが説明している温度範囲

ただし、低温についての説明が一切ないわけではありません。SOTOのST-310公式商品ページでは、外気温25℃~5℃でも一定の火力を発揮すると説明しています。ここは確認できたメーカーの説明として紹介します。当サイトがその範囲で火力を測定した結果ではありません。

また、この説明だけを根拠に「5℃が安全に使える最低温度」「5℃未満でも同じ性能」とは言えません。US-1900との同じ条件での低温比較も、今回の参照資料では確認していません。メーカーが示す説明の範囲と、取扱説明書で確認すべき使用条件を分けて読んでください。

メーカーの公表値はどんな条件で測られている?

火力や使用時間の数字を比べる前に、その数字が「どういう条件で測られたか」を押さえておくと、見方が変わります。

SOTO ST-310 の測定条件

ST-310の発熱量と使用時間には、メーカーがはっきり条件を書いています。

  • 発熱量 2.9kW(2,500kcal/h)(ST-760使用時/ST-700使用時) → ※1 気温25℃・無風状態で、点火後から5分間の燃焼データより算出
  • 使用時間 約1.5時間(ST-760を1本使用時/ST-700を1本使用時) → ※2 気温25℃・無風状態で、点火後から30分間の燃焼データより算出

つまりST-310の公表値は、25℃・無風という条件で、指定のガス(ST-760またはST-700)を使い、点火後の限られた時間のデータから算出されたものです。この条件から外れた環境、たとえば冬の気温ではどうなるかは、この数字からは読み取れません。

ユニフレーム US-1900 の火力は燃料で変わる

US-1900は、使うガスによって最大火力と燃焼時間が別々に公表されています。

  • 最大火力 プレミアムガス:3,900kcal/h×2/レギュラーガス:3,000kcal/h×2
  • 燃焼時間(最大火力時) プレミアムガス:約45分/レギュラーガス:約55分

ここで大事なのは、プレミアムガスとレギュラーガスで数字が違うこと。火力はプレミアムのほうが高く、燃焼時間はレギュラーのほうが長い、という関係です。どちらのガスで測った数字なのかを揃えずに比べると、意味がなくなります。

そしてST-310とUS-1900は、燃料が異なり、US-1900の測定温度・無風条件は今回の仕様欄では確認できていません。ST-310は25℃・無風という条件が明記され、指定はSOTO製品専用容器。US-1900はガスの種類ごとに数字が分かれています。だから「どっちが火力が上」と単純に並べることはできません。条件が違う数字を横並びにしてランキングするのは、この記事ではやりません。


ST-310とUS-1900、サイズ・重量・燃料はどう違う?

冬の性能では比べられなくても、構成の違いははっきりしています。ここは用途を決める上で一番効いてくる部分です。

商品ごとに仕様と購入先を確認できます。参考価格と販売店の現在価格は異なる場合があります。

SOTO

SOTO レギュレーターストーブ ST-310

参考価格 ¥7,480

重量
330g(本体のみ)
材質
バーナー/器具栓つまみ/ゴトク:ステンレス ボンベホルダー/点火スイッチ:樹脂
付属品
収納ポーチ
その他の仕様を見る
生産国
日本
耐荷重
5kg
使用燃料
SOTO製品専用容器 (カセットガスタイプ)
点火方式
圧電点火方式
発熱量 ※1
2.9kW (2,500kcal/h) (ST-760使用時) 2.9kW (2,500kcal/h) (ST-700使用時)
製品サイズ
幅166×奥行142×高さ110mm (使用時・本体のみ) 幅140×奥行 70×高さ110mm (収納時)
使用時間 ※2
約1.5時間 (ST-760を1本使用時) 約1.5時間 (ST-700を1本使用時)
サイズ
記載なし
最大火力
記載なし
燃焼時間(最大火力時)
記載なし

販売店で価格・在庫を確認

送料・付属品・販売条件は各販売店でご確認ください。

ユニフレーム

ユニフレーム ツインバーナー US-1900

参考価格 ¥24,750

重量
約3.9kg
材質
本体ボディ:アルミニウム ゴトク:スチール バーナー:スチール 汁受け:ステンレス鋼 スタンド:スチール 火力調節ツマミ:アルミニウム
付属品
記載なし
その他の仕様を見る
生産国
記載なし
耐荷重
約15kg
使用燃料
記載なし
点火方式
圧電点火
発熱量 ※1
記載なし
製品サイズ
記載なし
使用時間 ※2
記載なし
サイズ
使用時:約54×32.5×29cm(ゴトク面) 収納時:約54×32.5×11.5cm
最大火力
プレミアムガス:3,900kcal/h×2 レギュラーガス:3,000kcal/h×2
燃焼時間(最大火力時)
プレミアムガス:約45分 レギュラーガス:約55分

販売店で価格・在庫を確認

送料・付属品・販売条件は各販売店でご確認ください。

SOTO レギュレーターストーブ ST-310

  • 重量:330g(本体のみ)
  • 製品サイズ:幅166×奥行142×高さ110mm(使用時・本体のみ)/幅140×奥行70×高さ110mm(収納時)
  • 使用燃料:SOTO製品専用容器(カセットガスタイプ)
  • 点火方式:圧電点火方式
  • 耐荷重:5kg
  • 生産国:日本
  • 付属品:収納ポーチ

シングルバーナーで、本体330gと軽量コンパクト。収納寸法は手持ちのケースの内寸と照合してください。ボンベは別売り、指定はSOTO製品専用容器です。

ユニフレーム ツインバーナー US-1900

  • 重量:約3.9kg
  • サイズ:使用時 約54×32.5×29cm(ゴトク面)/収納時 約54×32.5×11.5cm
  • 点火方式:圧電点火
  • 耐荷重:約15kg
  • 材質:本体ボディ アルミニウム、ゴトク・バーナー スチール、汁受け ステンレス鋼 ほか

こちらは2口のツインバーナー。重量は約3.9kgで、ST-310本体の330gとは一桁違います。これは優劣ではなく、そもそも用途が違う製品だということです。1口を軽く持ち運ぶST-310と、2口でまとめて調理するUS-1900。この構成差が、選ぶときの分かれ道です。

ちなみに点火方式はどちらも圧電点火(ST-310は圧電点火方式)です。これは点火の仕組みを示す事実であって、「寒い手でも確実に着火する」といった保証ではありません。そこは誤解しないでほしいところです。


この2台で「比べられること」と「比べられないこと」

整理しておきます。公表仕様から言えることと、言えないことの線引きです。

比べられること(公表仕様ベース)

  • 重量・サイズ(330g vs 約3.9kg、収納寸法)
  • バーナーの口数(1口 vs 2口)
  • 耐荷重(5kg vs 約15kg)
  • 指定燃料・点火方式といった構成

比べられないこと(今回の参照資料では未確認/条件が違う)

  • 冬・寒冷時の火力や使用感
  • 最低使用温度
  • 湯沸かし速度、耐風性、安定性
  • 測定条件を揃えて確認できていない燃料別の火力数値を横並びにした優劣

ST-310の2.9kWは25℃・無風で点火後5分間の燃焼データから算出した値、US-1900の火力はガス種別ごとの値。基準が揃っていないので、数字だけを並べて「こっちが強い」とは言えません。この線引きを無視して書くと、読者を誤解させてしまいます。

もっと用途別に幅広く見たい人は、シングルバーナーおすすめ11選【2026年】OD缶・CB缶を用途別に比較やツーバーナーおすすめ6選【2026年】コールマン・ユニフレーム・SOTOを正直比較も合わせて読むと、位置づけがつかみやすいと思います。ST-310についてはSOTO ST-310 vs イワタニ ジュニアCBでも扱っています。


収納寸法は単位をそろえて3辺を見る

収納場所を考えるときは、mmとcmをそろえると違いが見えやすくなります。ST-310の収納寸法140×70×110mmをcmに換算すると、14×7×11cmです。US-1900の公表収納寸法は約54×32.5×11.5cmなので、高さの数字は近くても、幅と奥行は大きく異なります。「どちらも高さが近いから同じ場所に収まる」とは判断できません。

ここで行ったのは公表寸法の単位換算で、実物を同じケースに入れた試験ではありません。収納ケースの内寸を幅・奥行・高さの3辺で確認し、燃料や付属品をどこに収めるかも別に考えておくと、購入前の確認が具体的になります。使用時に必要な場所は収納時と異なるので、収納寸法だけで設置場所まで判断せず、使用時の公表寸法と取扱説明書も合わせて確認してください。

購入前に確認したい5つのこと

冬性能を数字で断言できない以上、選ぶときは「自分の使い方に構成が合っているか」で見るのが現実的です。ぼくが確認するならこの順番です。

  1. 使う場所 — 両機種とも屋外専用。テント内・車内では使えません。使う環境がそれで問題ないか。
  2. 運搬 — ST-310は本体330g、US-1900は約3.9kg。徒歩や積載の都合で持ち出せる重さか。
  3. 収納 — ST-310は幅140×奥行70×高さ110mm(収納時)、US-1900は約54×32.5×11.5cm(収納時)。収納スペースに入るか。
  4. 指定燃料 — ST-310はSOTO製品専用容器。US-1900は火力・燃焼時間がプレミアム/レギュラーで変わる。どのガスを使うか。
  5. 取扱説明書 — 使用条件・注意事項は必ず説明書で確認する。

価格や在庫、コスパの良し悪しは時期で変わるので、ここで優劣は決めません。最新の条件は購入先のページで確認してください。気になる方はチェックを。


まとめ

ST-310とUS-1900は、冬の火力や最低使用温度を今回の参照資料では確認できていないため、「何℃まで使える」という比較はできません。できるのは、重量・サイズ・口数・指定燃料という構成の違いから、自分の使い方に合うほうを選ぶこと。ST-310は本体330gの1口、US-1900は約3.9kgの2口です。火力の数字は燃料が異なり測定条件を揃えて確認できていないので、横並びの優劣にはしていません。最後は使う場所・運搬・収納・指定燃料・説明書を確認して、購入先で最新条件を見てから決めるのが安心です。